くらうでぃだうん(1部)

□魔法使い
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あれから1年たった夏の日
夢を見た、私とトムが互いに仲間を引き連れて対立する夢を。
トムは黒い衣服で全身を包まれて、今よりもお互いずっと大人で、顔はよく見えなかったけれど、声はしっかり聞こえた。
「僕はかわいそうな奴などではない!」
トムが赤い目を光らせ腕を振り上げたところで目が覚めた。
「ーーーッは!?!」
うわ、凄い汗だ…。なんか嫌な夢だったな、内容曖昧だけど。
今日何かありそうな予感がする…。

まもなくその予感は的中した。
私とトムに客人が来たのだ。

里親だと思った私は2人一緒だと浮かれたが来た人が何かの先生だと名乗ったので少し落ち込んだ。殺風景な孤児院には合わない派手な服装だ…おじさんというかおじいちゃんだなうん。
トムは相変わらず無表情で窓の外を眺めている。先生?がトムの私物を触ろうとするとトムが声を上げた。

「さわるな」
「ちょっ!としうえのひとにそのくちのききかたわはなくね」
「うるさい」
先生は笑ってベッドに腰掛けた
そして間髪入れずに言った
「わしはホグワーツの教師じゃ、君達は9月からそこへ通うのじゃ。」
「ほ、ほぐわーつ?」
「だまされないぞ、しんさつにきたんだろう。ぼくたちはどこもおかしくない」
ホグワーツなんて聞いたことない。
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