桃色
□だからバイバイ
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「研二!ほんっとにごめん!今日行けなくなっちゃった!」
「え?いや今日は前もっ…」
「今度埋め合わせするから!じゃあね!」
「いや!ちょ!って切られてるし…もう何回目だよー!!俺をなんだと思っとると!?この子は!」
三度目のドタキャン。
流石に憎しみが恋心に勝った。
「あの頃はすっげぇ綺麗でいい子だったのに…」
すごく美人で優しそうなななしちゃんちゃんに一目惚れした。
綺麗なものには裏があるって警戒してたけど
「研二さんってかっこいいですよね」
「優しくて頼りがいがあります」
「研二さんが彼氏だったら幸せなんだろうなぁ…」
「助けて研二さん…」
なーんて、単純な言葉と潤んだ上目遣いにやられてしまった。
「完全に俺の負けだ…。」