book ー偽りなき涙
□能力解説の巻ー2
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『……………………』
ゴゴゴォォオ))
「……………………」
「お、おいベポ、船長たちまだやって
んのかっ?」
「うん、ペンギン。二人ともなんにもいってないよ?」
「お、おい二人とも、あんま首突っ込むなよっ!こっちがバラされるぞ!」
シャチ達を含めた3人(二人と一匹?)は今、船長と能力を偽っていたため呼び出されたローズとのやり取りを伺っている。
詳しく説明しろと言われてもローズのほうが頑なにそれを拒んでいるらしく、二人とも今にも殺し合いを始めてしまいそうな勢いで睨みあっているから大変だ。
ローも勿論、彼女なりの理由が有ることは察している。
それを踏まえた上で質問し、仲間として、一海賊船の船長として、その能力を知る権利はあるだろうと訴えていた。
一方それを一歩も譲らないで、今現在はとうとうダンマリを決め込んだローズは、溢れんばかりの殺気を隠そうともしない。
むしろ彼女のほうが好戦的な姿勢で対峙している。
「やべーダロあれ。ローズなんかもう、これ以上聞くなら殺すって目に書いてあるじゃねぇか。」
「でもアイツ飛べるからいざとなったら逃げるだろ?だからヨユーなんじゃね?」
「オレ、あんな顔のローズ始めて見た………」
そして同じ状態が続き、一時間がたった。
「………時間だ。約束通り、アレできめる。いいな?」
『まさか本当に一時間待つなんて……まぁいいや。うん、アレで決めよう。』
「「((アレってなんだぁーーあ‼))」