book ー偽りなき涙

□ヒロイン、能力解説の巻
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次の日


「島だぁーー‼ 島が見えたぞぉー!」







見張りをしていた船員の声が高らかに響く。



その一言を合図に、クルー達は大騒ぎしながら各自の部屋へと走っていく。



『そう言えば久々の上陸だもんねぇ。どんなところだろな。』


「おいローズ! 問題起こすんじゃねぇぞ?」

「ハッハッハッ、確かに! 気ぃつけとけよ!」





シャチとペンギンにバカにされた。

いや、でもあんな平和そうな島で問題なんて起こさないさ、いくらなんでも。





『もぉーひどいなぁ。人をトラブルメーカーみたいに言いやがって。ちゃんと気ィ付けますよー!』


「何か合ったらすぐ逃げろ。いいな、船長命令だ。只でさえお前は今危ないんだ。」



『あぁ。ドフラミンゴの事……ちゃんと用心しますよ。じゃ、』



バサッ、バサッ



アタシは翼を広げると、一足皆より早く島に飛んだ。






町にはいっぱい人が居た。

一様、顔がばれないようにフード付の黒いマントを被るが、その心配は無さそうだ。






まず下着や生活用品を買った後は、雑貨店と本屋に入った。


屋台で美味しい飲み物もかって、割と普通に観光を楽しんでる…………やっぱりこの島で問題を起こすことはないな、としみじみ思っていた。


というのに、





いったいこれはどういうことだ。







体が…………動かない。
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