__こんな国の話を知っているだろうか…?

その国には不思議な子供達が居た。

ある日から突然多種多様な異能力を発現させ、友人を、親を、街を、国を脅かした子供達。

やがて何もかもに恐れられた子供達は、親の手によって国の辺境へと追いやられてしまう。そこは必要の無いもので溢れる場所。
民はその場所を《Cestino-チェスティーノ-》と呼んでいた。

《Cestino》に追いやられた子供達は、親に捨てられた悲しみを胸に抱きながら、そこで懸命に生き続けた。

それだけで、済めば良かったのだ。

だが、欲深い人間は子供達の異能力を巡り、争いを始める。

私利私欲を振りかざす赤の組織《conquista-コンキスタ-》

子供達を守らんとする青の組織《famiglia-ファミーリア-》

そしてそれぞれの組織に属する異能力の研究者達。

彼らの争いは長年続き、果てには国を半分に割ってしまった。

やがて、今度は大人になった元子供達が動き出す。彼らは自らの異能力を利用して、分かれた組織の間に闘争厳禁の中立地帯を作り出し、自警団《pace-パーチェ-》を立ち上げた。

赤も青も、子供達さえも同じ空間に在る事が出来る街《centro-チェントロ-》

その街では、誰かに明確な敵意を抱いた瞬間、街の外に強制転移され、一定期間街への出入りを禁じられるという。

「さて、ここで君に質問だ」

「今俺が話したのは、ただの御伽噺に過ぎない。この物語がただの虚言なのか、それとも真言なのかは、君には分からないだろうな」

「けれどもし、君がこの物語の登場人物になるとしたら、どんな選択をする?」

「赤の組織で国を征す?青の組織で平和を守る?研究者として真理を追求する?子供らしく逃げ回る?」

「……答えたところで意味は無い?真実かも分からない話だから?」

「…………」

「…そうだな、確かにそうだ」

「なら、見せてやるよ。その物語を。虚言だろうと真言だろうと、俺には関係ない。
実際に登場人物になれば、君は選ばざるを得ないだろ?」

「うん?何を言ってるのかって?大丈夫、すぐに分かるから」

「え、俺の名前?あぁ、気にしないで。ただの語り部だから………どうせ、向こうに行けば全部忘れるんだし」

「…そうだな。一つ、アドバイスしてやるよ」

「いいか?この物語はあくまで物語で、君は登場人物だ」

「けれど現実で、君は一人の人間だ」

「幸せがあれば不幸があり」

「痛みがあれば悲しみもあり」

「敵がいれば味方もいる」

「現実から目を逸らすのは、物語を放棄するのと同義」

「物語を放棄する奴は即刻排除される」

「今は意味が分からなくても、そのうち分かる。だから、それだけは覚えておけ」

「ほら、もうタイムリミットだ。せいぜい、物語の中で足掻けよ?」

「どうせ、結末は既に決められてるけどな」

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【ATTENTION】
・このナリは戦闘が中心に進むストーリー制です。恋愛もOKですが、過度なものは控えるようお願いします。
・恋愛はNLのみ。セーフラインは主の感覚で決められます。
・本体同士の喧嘩、誹謗中傷など、他の方に迷惑の掛かる行為はは御遠慮願います。もしそんな方が居れば、見つけ次第取り押さえますので悪しからず。
・無断転載厳禁です。また、削除キーは必ず設定して下さい。
・チート、美少女&美少年などの自分贔屓な設定は御遠慮願います。
・キャラは一人三キャラまでです。
・確定ロル、五月雨ロル厳禁です。
・以上の注意事項に反する方を監視官が見つければ、即刻取り押さえます。取り押さえます(二回)
・質問、意見、ご不満がある方は何なりと。
・みんな仲良くナリをしましょう。

【世界観】
異能力を持つ子供がゴミとして捨てられる国が舞台。組織同士が争い、子供達は大人に立ち向かい、懸命に生きようとする物語。
君達は、その物語の登場人物だ。

【組織】
・赤の組織《Conquista-コンキスタ-》
Conquista(征服)の名の通り、手始めに国を、次に世界をも征服しようとしている組織。
異能力持ちの子供達を捕らえ、私利私欲に使おうとする。子供達をただの研究材料としか思わない研究者達の努力により、赤の組織では子供しか使えない異能力を、擬似的にだが大人にも使えるようにする薬『arma』を開発している。
捕えられた子供が多いが、望んで組織入りする子供も居るらしい。

・青の組織《Famiglia-ファミーリア-》
Famiglia(家族)の名の通り、赤の組織から子供達を守ろうとして創られた組織。
異能力持ちの子供達と協力し共に戦い、決して子供達を兵器として扱うものは居ない。子供達の許可を得て研究させて貰っている研究者達の努力により、青の組織では『Connettere』という子供達とコネクトして、異能力を共有出来る装置を開発している。
研究に協力しているだけの子供が多いが、異能力を良い事に役立てたい子供も居るらしい。

・自警団《pace-パーチェ-》
pace(平和)の名の通り、赤にも青にもつかず中立を保つ組織。
彼らは大人になった元子供達で構成されている為、皆が能力持ち。そしてその実力も申し分無く、人数は少なくとも一つの組織を相手にしても遅れは取らないだろう。

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