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□self-abuse
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ナヨンside





付き合い始めて2ヶ月が経って初めてジョンヨンに抱かれた。







『オンニ、ここ、気持ちいの?』



「っはぁ...んっ」




『ほら、どうして欲しいか教えて』




「んんっ...ジョンヨっ、」




ギュッと目をつぶり下唇を噛む。




ほんと最低だ。




「.....っはぁ.....」




毎日、




毎日ジョンヨンに抱かれたことばっか思い出してひとりでシている。




そんなことジョンヨンに言えない。




自分に嫌になる。



.




モモ「今日の夜ご飯は出前とって誰かの奢りにしよう〜」


サナ「じゃんけんやなっ」




仕事終わりで疲れたメンバーたちが控室で着替えながら話す。



「「じゃんけんぽんっ」」



ダヒョン「あ〜ジヒョオンニだ」


ジヒョ「うわぁ〜こういうのは言い出しっぺが負けるはずなのに...」



夜ご飯の奢りをかけたじゃんけんにジヒョが負けて項垂れている。



ジョンヨン「今日はナヨンオンニの奢りじゃないんだね」



隣で着替えてるジョンヨンがヒヒと笑いながら話しかけてきた。

私が最年長というのもありよく私がみんなに奢っている。


ジョンヨン「ジヒョオンニ、悲鳴あげてるよ〜」

「んー...」


ジョンヨンに話しかけられると勝手に気まづくなって冷や汗をかいてしまう。
返事にならない返事をして目を合わせずに着替える。



ジョンヨン「...?ナヨンオンニ、」



サナ「ナヨンオンニ〜ジヒョが泣く〜!」


「も〜泣かないで、私が半分出すから」


ジョンヨンに名前を呼ばれたのに気づいたけど、遠くからキャッキャっと私を呼ぶサナの声で聞こえなかったフリをした。




サナ「わーオンニさすが!」

ジヒョ「オンニぃ」

ツウィ「ご馳走様です」

チェヨン「ごちそうさまオンニ」

「ジヒョにもお礼言ってよ(笑)」


きっと今は上手く笑えてるから隠せてるはず。


皆んながガヤガヤ喋りなら控室を出るとき、後ろから肩を叩かれて振り返ると、ジョンヨンが困った顔をしている。


ジョンヨン「オンニ、どうしたの」

「え?」

ジョンヨン「何か、怒ってるの?」

眉毛を下げながら不安そうに聞いてくる。
そんな顔しないで。



「いや、なにも怒ってないわよ...」


やっぱりダメ、ジョンヨンの顔が見れない。


罪悪感で心臓が潰れそう。



ジョンヨンが何かいう前にすぐに振り返って控室を出た。




.






夜、静かになったベッドの上でまた思い出すのはジョンヨンの事。



(「怒ってるの?」って、可愛すぎるじゃん...。)


(あーもうなんであんなに勘が鋭いの。)


(...ジョンヨン、怒ってるだろうな。)




目を閉じて考えれば考えるほど無意識に手が動いてしまう。



「...んっ、、、っはジョン、ヨンっ」



いっそ私のことなんて




嫌いになればいい。



ジョンヨンに触ってもらいたいなんて思ってる私なんかのこと、ジョンヨンは好きなはずがない。



ジョンヨンは多分、最年長でお姉さんっていう私が好き。


こんな姿みたらきっと軽蔑するに違いない。








またボーッとしたまま朝を迎えてその日を過ごす。
ここ最近仕事にも上の空な気がする。自分でも分かるくらいに。

ジョンヨンを上手くかわしながら、メンバーたちにも気づかれないように過ごすのは気が張って結構疲れるものだ。

1日が終わるころには精神的に疲れがくる。

シャワーを浴びてリビングでくつろいでると、部屋から寝たと思ったジョンヨンが出てきた。



ジョンヨン「オンニ、私の部屋きて」

「えっ、も、もう寝るから今日は」

ジョンヨン「ダメ」

断ろうとした私を最初からわかっていたような口調で言い残すと部屋に戻って行った。




ダメだってジョンヨン、今2人きりになるとあんたに触って欲しくなる...。





重い足を引きずりながら部屋のドアをノックする。



「...はいるわよ」



小さく声をかけてドアを開けると、ジョンヨンがベッドに座って待っていた。



モモはミナと寝てるらしい。


ぎこちなく隣に腰を下ろす。


「あのさ、別に私あんたに怒ったりとかしてないからさ、なんか勘違いしてない?」


重くて苦しい雰囲気に最初に喋り出したのは私だった。


ジョンヨン「私さ、浮かれてたし全然気づかなかったけど、もしかしてさ」

「...なに、?」

ジョンヨン「私とエッチしてから態度変わってたりとかする?」


えっ。ギクッとする。



ジョンヨン「....なにその顔、分かりやす..」


はぁ、と大きくため息をついて俯くジョンヨン。


ジョンヨン「私としてみて、やっぱり無いなーとか無理とか思ったの?」

「え、いやそういうんじゃ...」

ジョンヨン「....じゃあ、私と付き合うのが難しいとか、別れた方がいいとか?」

いつになく質問ぜめのジョンヨン。



「あぁ...」



いっそのこと振られて楽になりたい、、とか思ってはいるけど...。



ジョンヨン「っ!オンニ、好きな人でもできたわけ?」


返事に詰まった私に泣きそうな顔で詰めてくる。


「出来てないよ、、」


ジョンヨン「じゃあ、なんで...」



ほんとに今にも泣き出しそうなジョンヨンに胸が締め付けられる。



だから、そんな顔しないでって。

ゴクッと喉がなる。






言わなきゃ。





「...あたしね、あんたが好きな私って最年長としてお姉さんとしての私を好きになってくれたんだろうなって凄いプレッシャー感じてて、」


チラッとジョンヨンの顔を見ると、真剣に何も言わずに私の話を聞いている。



「だから、こんな私のこと知ったら嫌いになるんじゃ無いかって...」


ジョンヨン「...?たとえば?」

「引かない...?」

ジョンヨン「引かないよ」



スゥーと息を吸う。


あぁやっぱり目は見れない。




「実は...あんたとエッチしてから、体おかしくて、毎日あんたのこと思い出しちゃって、」



あぁやばい顔が熱い。



「....一人でシちゃって....。それでなんかあんたの顔見たら罪悪感ヤバくて見れなくて...」




もういい、終わってしまえ。



「引いたでしょ?引いてもいいわよ別に、むしろこのまま..きゃっ、」


一瞬何が起こったか理解できずにいると目の前にあるジョンヨンの顔で理解した。


私に馬乗りになったジョンヨンの顔は影になって暗くてよく見えない。



ジョンヨン「オンニ、そんなのお互い様だから、」

「...は、」


ジョンヨン「私こそ毎日どんだけ我慢してたか、、」


ギュッと手を握る力が強くなる。


ジョンヨン「...そんなに私に触って貰いたかったの?」

ジョンヨンの手がパジャマのボタンに掛かる。


「ちょ、っと...」

ジョンヨン「毎日でも触ってあげるよ」


綺麗にプチプチと外されていくボタン。


ジョンヨン「ちゃんと本物の私でイってよ」



チュッと音を立てて重なる唇。
熱い舌が絡み合って頭がクラクラとする。


「んっ、っふ...」


ジョンヨン「オンニ、いつもどうやってシてるの?」

「っはぁ、、?」

ジョンヨン「ここは?自分で触る?」

そう言いながら胸の突起を舐めて私の顔を見上げる。

「んぁっ、、知らない、わよ..」

ジョンヨン「オンニ、教えて」

「っっん、す..る...」

半ば強制的に答えさせられるとふーんと言いながらニヤリと笑うジョンヨン。


ジョンヨン「....下は?どーやってるの?」

指で軽くそこを撫でられる。


「っぁあ、ん、ジョン..ヨンっ」


ジョンヨン「そうやっていつも私の名前呼びながらシてるの?」


「っるさ、い..ぅぁ、っはぁ」


ジョンヨン「...可愛い、オンニは可愛すぎるんだよ」


ヌルッと指を滑らせて中に入ってくる。


「んぁああっ...やっ、んん」



細長い骨ばった指が奥まで入ってピンポイントで突いてくる。



「んんっ!ジョンヨナぁっ...あっぁ、」


ジョンヨン「ん...いるよここに」


「ぁあっ、む、り...もイくっ、あ」


ジョンヨン「オンニ、顔見せて」

「っんぁあ、っやぁ、」

ジョンヨン「...ナヨン、こっち」

頬を手で掴んでジョンヨンが視界に写り込んでくる。


ジョンヨン「私はこっち」


「ぁぁ、イッ...く、っ!」

ジョンヨンの片方の手が私の前髪をかきあげる。



その腕にしがみつきながら私は果てた。








ジョンヨン「オンニ、これからはひとりでするの禁止だからね」


「分かってる...」



そうはいったものの



きっと無理よそんなの。



そう心の中で呟きながら目を閉じた。



end.



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