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□No Control
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チェヨンside





脳が深い眠りからだんだんと意識がはっきりし始める。




無意識に寝返りを打とうと動くと布団の中で誰かと絡まる足。





ミナ「んん〜...」




「あっ」





ピタッと動きを止めて目だけで部屋を見渡すとカーテンから漏れる光と少しだけ聞こえる鳥の声で今が朝だと気づく。






携帯を取ろうと手を枕元に這わせ、手探りで探しながらやっと見つけた携帯の画面に目を細める。





「まだ6時過ぎか...」





二度寝をしようとそのまま携帯をぱたっと倒し枕に沈むと、視界に映るテーブルの上のコーヒーカップ。




その淵についた口紅の後をぼーっと眺めながら枕から香るジャスミンの香水の匂いに昨日の夜を思い出す。






反対側を向くと、スヤスヤと肩を上下しながら寝ているミナオンニ。




布団から少しはみ出た肩をツーっと指でなぞり、もそもそと動きながら距離を詰めてミナオンニの首元に顔を埋める。





さっきよりも確かになったジャスミンの香水の匂いが私を虜にする。





首筋を噛むように舌を這わすと、寝ぼけたミナオンニは寝返りを打つ。





布団に残る熱と私の舌に残る味。
その熱とその味を求め続ける。





ミナオンニの前だと私は無力で、抑えられない。




寝返りを打ったミナオンニの肩を掴みグイッと自分の方へ引き寄せる。





ミナ「んぇっ?」




気持ちよく寝ていたミナオンニは突然現実世界へ連れ戻され困惑した様子で重たい瞼を擦っている。





「おはよ」





そう言って抱きしめながら額にキスをする。





目を覚ましても、どんな時でもミナオンニの前だと我慢できない。




無力で抑えられないってバレバレでも良い、コントロール出来ないみたい。




end.


One Direction/No Control


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