great story

□保健室
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私には
















好きな人がいます。









その人は………











保健室








その人は私が通っている銀魂高校の教師、私がいる3年Z組の担任で、国語の教師のくせに白衣を着ていて



「おーいてめーら。授業はじめっぞー。」



銀髪の天然パーマで、死んだ魚の目をして眼鏡をかけて、レロレロキャンデーと称して授業中でもタバコ?をくわえている


一見教師とは見えない




「はーい。今日は『糖分』についての復習だぞぉ。」




教師になれたのがフシギとしかいえない男。




「じゃあ大串君。糖の字はどうやってできたでしょうか。」

「大串君じゃねぇ。だいいちそんなのわかるわけねぇだろ。」




坂田銀八が




「この前の授業で説明したろー。」

「そんな昔話みたいなので糖の字が出来たわけねぇだろうが。」




私が好きな人なのだ。




「ったく。マジメに授業受けないなら授業点0(ゼロ)な。」




そういって成績表のようなモノを開いて




「えーと、大串君大串君っと……。あったあった!評価0(ゼロ)っと。」




土方君の国語の授業点を0にした
………ように見える…。




「なんでそうなるんだよ!!俺悪くねぇだろ!」

「先生〜。この前土方のクソ野郎が先生のこと『くるくる天パ頭。中身はもっとくるくるパー。』ってバカにしてやしたぜィ。」




いつものように沖田君が土方君についてのウソ話をいう。




「んなこといってねェェェ!総悟!!お前デタラメなこといってんじゃねェェェ!!」




これもまたいつものように額に青筋をたてて沖田君の胸倉を掴んでいる土方君。




「大串君。今学期の成績オール−5決定な。」

「だからなんでだよ!!オール−5ってそれもう単位じゃねぇだろ!!」




はぁ。また授業中断。
3Zの授業、とくに銀八の国語の授業はこのような具合に8割がたが中断してしまう。
こうなってはもう授業再開はほとんどない。






暇になったので教室の中を観察してみることにした。
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