serial story

□08.
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そうだった…今は仕事終わりで、退くんと公園のベンチに座って話をしてたんだ。

せっかく会えたのに何考えてたんだろ…



「え?あ!ごめん…ちょっと座ったまま夢見てたみたい。」

「…そんなに退屈かな?」


変な事言っちゃった。ショックを受けたような顔をしてる退くん。


「いや!楽しすぎて逆にね?」

「どんな楽しさだよ!?寝てただろっ!!」


どうしよう、言い訳が思いつかない!!退くんの鋭い突っ込みが入る。



「…本当は疲れてるんじゃないの?」

「いつもどおりだと思うけど…そうなのかな?」


心配するような目で私を見る退くん。



「今日はもう帰ろう?」


え?今何て…


「えぇ!?」

退くんが困った顔をする。


「無理はよくないよ。最近急に涼しくなったし…季節の変わり目は」


「まだ帰らない…」

「……。」

退くんは少し驚いた後、心配しても困ってもないように見える顔で私を見て、前を向いた。

何わがまま言ってんの私!自分でびっくりしちゃった。退くんあきれちゃったかな…

気まずくなって、私も前を向く。


すると…
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