short story
□フルネーム
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昔から仲のいい同じクラスのタバ子と、散々教室でしゃべって…
「お前ら、いい加減帰れよー。」
「うわぁ!坂田キタ!」
「坂田キタ!じゃねーよ。
…ん?お前ら聞いてねぇのか?最近変質者が多いらしいぞー…」
あたしたちを怖がらせようと変な顔をする、Z組の担任の坂田先生。
「それって先生じゃなくって…?
きゃははははは!!行こタバ子っ!」
「あ、オイ… ったく…仕方ねぇな樺出は…」
・・・
坂田先生をかわして、さすがに辺りが暗くなってきたので下校中。
普段はかぶる事の無い、部活帰りの生徒たちがちらほら歩いている。
「山崎ってウケるよねー。」
タバ子が楽しそうに言う。
この子って、そんなにお笑い好きだったっけ?
「山崎邦●?それともザキヤマ?」
「違うってー!この学校のZ組の方!」
「え…?Z組?山崎とか、いたっけ…?」
「ホラ!いっつもミントンしてる子!」
しらねーーー!!!誰?!そんな子いた…?!