serial story

□09.
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「ニロ美、これからいるだろうと思って買ってきてやったぜィ」


「え?何だろー?ありがとうございます!」


ニコニコと嬉しそうなニロ美ちゃん。

何だろうね、俺は嫌な予感がするよ!?



ピンクの包装紙で包まれた箱。


アレ?箱のサイズ見覚えあるんだけど。
ていうか、ついさっき見たサイズなんだけど…

ん?包装紙越しに文字が見える…



『激薄』って透けてんだけどォォォ!!!?


まただよね?コレ完璧アレだよね!?



「あ!沖田隊長、コレは俺がいただいておきます!!ありがとうございます!!!」

「…?」


不思議そうにしているニロ美ちゃんをよそに、隊長の手からソレをスり抜き、お帰り願う。

「何言ってるんでィ?ザキ。これはテメーのじゃねー…」

「では沖田隊長、また後で!!」



襖を閉める直前…



「ニロ美を泣かすんじゃねーぞ」


沖田隊長はそれだけ言って去っていった。



今日は珍しく…というか奇跡的に、大人しく引いてくれたような…



沖田隊長の少し寂しそうな背中。


ニロ美ちゃんが見たら、惚れてしまうんじゃないかと思った。



そしてニロ美ちゃんたちの元へ戻ろうと歩き出した瞬間、




ドゴォ―――――ン!!!!!


「ぎゃあああああ!!!!」



隊長のバズーカが飛んできたのだった。


こうなると思ってた。
わかってた…


「きゃーっ!!!退くん!?しっかりしてーっ!」

〜09.プレゼント おわり〜


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