serial story
□09.
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めでたく、俺とニロ美ちゃんは付き合う事になった。
それもあって、改めてニロ美ちゃんが屯所の皆に挨拶したいと言うので…
今日は屯所に遊びに来てもらった。
「久しぶりだなぁ!ニロ美ちゃん!」
「ゴん藤さん、お久しぶりです。」
嬉しそうに頬を染めて挨拶するニロ美ちゃん。
だけど、今完璧ゴリラって言おうとしたよね。
途中で無理やり『近藤』っぽくしてたけど、残念ながら気付いたよ!
局長も一瞬、アレ?って顔してたからね!
アクセント『ゴ』に来てたからね。
「…おっ!また一段と可愛くなったんじゃないか?
いやァー!それにしても…色々と成長したなぁー!!ハァーッハッハァ!!」
ニロ美ちゃんの胸をチラ見してから俺の顔を見て、局長はそんな事を言った。
…何もしてねーよ。
お前がデカくしたんだろ?的な目で俺が見られてる事に、もしニロ美ちゃんが気付いたらどうするつもりだーっ!!
「やだー!近藤さんったら。」
幸いニロ美ちゃんは素直に喜んでいて、真の意味には全く気付いていない。
「ニロ美…」
襖を開けて入って来た副長が少し驚いている。
「土方さん!お邪魔してます。」
ニロ美ちゃんの笑顔を見ると、副長の凶悪な目も優しくなった。
「あぁ、元気そうで何よりだ。それはそうとお前、山崎に何かされたら…」
「しませんって!」
「ハッハッハ!!何もなかったらそれはそれで困るだろう。なぁニロ美ちゃん!」
「いやぁー、ハハハ…」
「ちょっと、変な事言うのやめてもらえます?」
何が嫌かって…?
ニロ美ちゃんのこういう微妙な反応見るのが怖えーんだよ!!
「ゆっくりしてけよ?」
「はい!」
ニロ美ちゃんは嬉しそうに返事をした。