serial story
□05.
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入院生活3日目…
はぁー…暇だ…
もうほとんど傷も閉じてるんだけど、退院させてくれないかな。
さっきまで寝ていたのに、またウトウトし始める。
そして、夢の狭間でおかしな事を考え始めていた。
ニロ美ちゃん来てくれたり…しないよなぁ…
厚かましい事考えてんじゃねーよ!!
せめて、心配してくれてたり…ねーよ!
早くニロ美ちゃんに会いに行きたい。
コンコン 控え目なノックの音…
カラ…
そして小さな足音。
まさか
いや、違うだろ。だってまだ昼過ぎだし…
隣のおっさんの見舞いかもしれないし!
勝手な自分の期待に目を背けたかった。
期待する自分に耐えられず、どうすればいいのかわからなかったからか?
何故か寝たふりをする俺。
何やってんだ俺…空しくなるような妄想はやめろー!!
俺を期待させずにはいられない気配が近づく。
息苦しい。
「退くん…?あ、寝てた。」
…え!?