serial story

□03.
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今日は屯所の庭でバーベキュー…なんだけど…


ニロ美ちゃんと、まだ一度もしゃべってない。
あれー?俺が呼んだのになぁ…
さすが、すごい人気だ。
あ、ニロ美ちゃんの今日の浴衣可愛いなぁ…


みんながニロ美ちゃんニロ美ちゃんって寄っていって、忙しそうだ。
はぁ…もう始まって1時間はたつのに。
ニロ美ちゃんが今ここにいるのは俺のお陰じゃん!お前ら全員俺に感謝しろーっ!!

はぁ…もういいや。


オイオイ…何かさっきから沖田隊長ニロ美ちゃんにベッタリじゃね?

何あの至近距離!ちょっとォ!!何なんだあの人!




沖田隊長に酌をしたニロ美ちゃんが頭を撫でられている。

「ニロ美はよく気のきく可愛い奴でィ」

「あははっ」

アレかなり酔ってるなぁ…


頭を撫で続ける沖田隊長。



ニヤリ

「な、ニロ美?」

「は、はい」




な、ニロ美じゃねーよ。
何で俺の方見ながら言うんだ!嫌がらせ?
あ!!あいつ今絶対ニロ美ちゃんの胸の谷間覗いてたよ!!!!

あ、またこっち見てニヤニヤしてる。
何?嫌がらせ?これ完璧嫌がらせだよね!?

クソー!

どうせ俺は地味だよ。ニロ美ちゃんは誰にでも優しい。
ニロ美ちゃんはミントンしか取り柄のない俺なんかとは住む世界が違うんだよ!

ラケットを地面に置き、コップに残ってた酒を飲み干す。
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