serial story
□01.
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どんなに深く傷ついても
どんなに思い出が根を張っていても
始まる時は始まるんだ
終わりを止められなかったように
動き始める世界も止められないんだろう…
ロールケーキ丸々一本食べちゃった…
前ならそのあとすぐ、あわててダイエットしてたのになぁ…
今はもうそんなこと考えないんだ。
あの人の目にふれる事のない姿だから…
ずっと好きだった人にふられた。
恋も仕事も同時になくした。
あの頃から、土方さんのそばで頑張ることが私の幸せだった。
でも、そばにいられなくなった。
遠くから眺める横顔も、後姿も怒鳴り声も、今はもう懐かしいと思うだけ。
会いたい…
真選組を離れてから約1ヵ月…
大江戸ストアで働き始めて、今日で3日目。
8時半〜4時までのパートタイム…
何て言うか、つまらない、つまらない、つまらない!
仕事終わり、公園で時間をつぶす。
つまらないけど、本当はつまらないのが人生だよ。なんてね
真選組を辞める事になった原因は父親だった。
そもそも、私は女中として住み込みで屯所内で働いてたんだけど、単身赴任で宇宙に行ってた父親が帰ってきた瞬間に辞めさせられた。
元から厳しくて、頑固な性格の父。男ばかりの屯所内で、女中の仕事してるのが私とおばちゃんの2人だけだって知ったから、心配したんだってのは分かる気もするけど…
それでも未だに納得してない私は、ずっと家族に反発している。
辞める事が決まった時に、ずっと好きだった土方さんに告白した。
最初から答えはわかってたんだけどね…
ただ、黙ったまま全部が終わっちゃうのは悔しかっただけ。