great story

□保健室
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新八君は私みたいに『またやってるよこの人たち』みたいな顔をしてその後諦めたようにため息をついて教科書を開き真面目に自習をしだした。
彼は3Zの中でアイドルオタクという所を除いてある程度まともな人の一人だ。
今日のように授業が中断になれば自習をするかツッコミを入れて授業を再開の方向に持って行く優等生みたいな行動をする。
(のに成績は私と同じくらいなんだよねぇ。)






神楽ちゃんは五時間目の授業なのにご飯を食べていた。そしてそれを横からキャサリンが狙っているみたい。
(お昼ご飯食べたばっかりだよね!?ってか神楽ちゃんが真面目に授業受けてるのみたことないような……。)






さっちゃんは針治療で使うであろう針をウットリとした表示で手入れをしていた。
(あの針……。治療用にしては太すぎじゃない?)






近藤君は(一日中)お妙ちゃんをみている。
(あ。今お妙ちゃんから投げられたシャープペンが近藤君の眉間にクリーンヒットした。)






一方お妙ちゃんはノートに何かを書いている。近藤君の視線に気がつくと手に持っているモノを(近藤君の眉間に向かって)投げつけている。
(なに書いてんのかなぁ?なになに……美味しい玉子や………。やめとこう。)






やまざ……ジミー君は右手にシャープぺん、左手にミントンのラケットを持って『カバディカバディ!』っとブツブツ呟きながら自習をしていた。
(どれか一つにしようよ。)









クラス観察も飽きてきて……だんだん……眠たく……なってきた……。





「先生。気持ち悪いんで保健室にいってもいいですか?」




一応授業中なので先生の許可をとる。





「あ?いいぞ。どうしたパフェ・ド。女の子の日かなんかかぁ?」



いつものへらへら顔で聞いてくる。



「セクハラですよそれ。」







そう言って私は教室を後にした。










「はぁ。なんであんな先生好きになったのかなぁ?」




そんなことをぼやきながら私は保健室へ向かった。
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