book
□素直
1ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
今日は久しぶりにさや姉の家に泊まりに行く
私がNMBを卒業してからも会っているのは
三田とさや姉くらいだ
最近どちらとも会えていなくて久しぶりに同年代の女子と絡む気がする
「お邪魔しまーす」
『おぉ百花〜遅かったなぁ』
音遠ちゃんと戯れてるさや姉が
ひょこっと顔を出す
「仕事が長引いてさ」
『お疲れ様〜』
チラッとこっちを見て
また音遠ちゃんに視線を戻す
…私が来たのになんで犬ばっかりやねん。
『せや、百花』
「なに？」
構ってくれんのかなと振り返ると
『早くお風呂行っておいでな』
と風呂を勧められた
いやいやいや…
来て速攻風呂行かすってなんやねん
なんや私がここに来たの迷惑やった？
そんなもやもやを抱えたまま風呂に入る
久しぶりやな自分家以外の風呂って。
さっきまでのもやもやなんか忘れて
修学旅行に来ているような気分になった