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□髪色
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彩side

木下「一緒に登校もできひん学校では冷たい
休みの日は仕事のことばっかり
最近は食事だってバラバラ…
そんなん一緒に住んでる意味無いやん…!」


百花が珍しく声をあげて怒鳴ってきた



…っ…なんで
なんで気づいてあげれれへんかったんやろ

たしかに最近やけに甘えてきてたな

ちゃんと見ててあげれへんかった
私の責任やん


それやのに百花を叱ってばっかりで…


木下「我儘言ってごめん。
分かってんねんバレたらあかんってのも
彩が忙しいのも仕事頑張ってるのも…」

木下「髪も黒染めするし
ピアスも付けやんから…
やから…嫌いにならんとってや……」


俯いていて顔は見えないけど
声が震えている

「なぁ泣いてんの?」


木下「泣いてへんよ」


「嘘や」

木下「嘘やない
てかなんでうちが泣かなあかんねん」


「百花こっちおいで」


素直に私の上に座ってくる


「寂しい思いさせてごめんな」


木下「…調子乗んなよ」


「拗ねんなよ私が悪かったって…」

木下「…拗ねてへんし」

いや拗ねてるやん


「もーごめんって…何したら許してくれる?」


そう言うと百花は顔を上げて
にっこりとした笑顔で

木下「何でもしてくれんの?」

と言った



嫌な予感しかしやんねんけど
何するつもりやねん…

木下「せやなぁ…
今日帰ったらたっぷり愛してあ・げ・る♡」



天使かのような笑顔でえげつない事を言うてくる


どこで覚えたんその言葉……


今日は金曜日明日から仕事は休み


「わかったよ…その代わり程々にしてな…
とりあえず授業いっておいで」


20分遅刻やけど授業に参加させる



木下「はーい〜…」


木下「せや彩、愛してるで」



「私も愛してる。」



愛の確認という新婚夫婦みたいなことをして
百花は部屋を出て行った





あ……



「髪染めろって言うの忘れてたぁぁぁ!!」


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