■黒子のバスケより緑間真太郎

(狂愛注意)

緑間 真太郎

…何度目だ。

俺はお前が思うほど大人でも、我

慢強い方でも無いのだよ。


(己でも驚くほど冷たい響きを

持った声音で相手を責め立ててい

る事に多少の罪悪感が過るが、そ

れを気にすることが出来ない程に

は感情が昂っており。らしくない

と己でも理解しているのだが、先

程の光景…相手とバスケ部員が抱

き合っているのを見てしまえば、

誤解だと青ざめている相手の顔を

見下ろし。相手の言い分は確かに

浮気でもなんでもないのだと分か

っているが、自分以外の男に触れ

られた相手に、そして相手を助け

てやれなかった己自身

に苛立って仕方がなく。左手で相

手の頭部を逃がさないようにしっ

かりと抱え、そのまま己のそれで

塞げば、それだけでは物足りないと

舌で唇を割り咥内へと侵入すれば

歯列をなぞり吸うようにして相手

の舌を絡めとりその柔らかな触感

を己の舌で絡めて楽しんでいたが

不意にガリ、と強く噛めば痛みで

相手が強く己の身体を突飛ばして

きたために断念せざるをえなく、

顔だけを離せば口の端から垂れて

きている血液を舐めとり)


お前は俺の物なのだよ、不用意に

他の男に触られるお前が悪い。



(相手が痛みで顔をしかめている

のを見ると、痛みが消えない内は

己の事も忘れる事はないのだと相

手に己を刻んだ気になってしまえ

ば、自然と口許に笑みが浮かび。

そんな己を見て相手が僅かに怯え

た視線を向けてくるがそれすらも

相手の中に己の存在が強く刻まれ

ている証の様で嬉しくて堪らず此

処が学校だ、という事も忘れて色

情に身を任せてしまいそうになる

己を冷静な部分の己が止め、此処

に居るから駄目なのだと思えば

相手を引き摺るようにして人の

来ない倉庫へ引っ張り込み鍵を掛

けて)




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