wrwrd!BL短編集【腐向け】

□BL短編集
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utsy 前編




シャオロン「……大先生、遅いなぁ」


シャオロンは現在、
付き合って3ヶ月目である
鬱先生の帰りを待っていた。

帰りを待つこと数時間。

時刻は夜中の2時過ぎ。

「待ってて」と言われたから
待ってるものの、遅すぎる。


シャオロン「電話、全然出てくれへんし…」


先程から一時間おきに
電話をしているが、
一向に出る気配はない。

ただコールの音が虚しく響くだけ。


シャオロン「はぁ、もう寝てまおうかな…」


ピンポーン


もう寝てしまおうかと思ったその時、
インターホンが鳴った。


シャオロン「あっ、大先生かな。
はーい!」


急いで扉を開けると、
そこには鬱先生が居た。


鬱先生「シャオちゃん、
ただいまぁ〜」


シャオロン「大先生!遅いから心配したんやで!!
…ってなんなん、その匂い…」


鬱先生からはお酒とキツイ香水の
匂いが漂っていた。


シャオロン「大先生…また、
女遊びしとったんか?」


鬱先生「いやぁ、帰らんとってー
って泣かれてもーてな。
ホンマ、モテるって辛いわぁ…」


やや怒気を含んだ
シャオロンの声を聞いても、
鬱先生は全く悪びれもない様子だ。


シャオロン「なぁ…大先生。
やっぱ俺ら、別れよ。
その方がお互いの為やろ。…な?」


シャオロンが
寂しげに笑いながら言う。


鬱先生「…へ?え、ちょ…シャオちゃん、
それ本気で言うとんの?ねぇ…」


シャオロン「そんなん…
本気に、決まっとるやん。」


鬱先生「な、何で?何でなん!?
俺が女遊びやめへんから?
いっつも家帰るん遅いから?」


必死になって
シャオロンに聞く鬱先生。


シャオロン「俺…もう嫌やねん。
愛されてないんかな、
ってずっと思っとってん。
俺ら、付き合って3ヶ月やねんで?
なんで未だに女遊びしてるし
させてるんや、って話やん…。」


“辛いだけやねん”


消え入りそうな声で、
シャオロンはそう言った。


鬱先生「…俺がっ…俺がシャオちゃんを
愛してないわけないやんか…!!」


鬱先生はシャオロンの両肩を掴みながら言う。


鬱先生「ええわ、
今から証拠みせたる…」


鬱先生はシャオロンの顎を持ち上げ
キスをした。


シャオロン「ちょっ…
大先生っ…んっ」


最初は触れるだけの優しいキス、
次は角度を変えたキス、
そして舌を入れた深いキスを
次々とシャオロンにする鬱先生。


シャオロン「んっ…ふ、ぁっ…」


自然と艶やかな声になるシャオロン。


鬱先生「っ…シャオちゃん、
ベッド…行こうか。」


シャオロン「…っ大先生、
やだっ……んんっ」


嫌がるシャオロンの口を
再び塞ぎ、お姫様抱っこで
寝室のベッドへと運ぶ。
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