星の煌めき

□全く
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いつのまにかネオンやら街灯やらが灯って街が夜の顔を覗かせている

そんな時間帯、ある居酒屋で騒いでいる一人の女がいた
その女の側には顔面を横断する傷が特徴的な大男がいた

「あー!もーらんな会社なんからめれやるー!!」

この女はヴィネ。
酷く酔っていて、舌が回っていない

「…もう呑むな。明日に支障がでる」

止めている男…クロコダイルもヴィネと同じ量を呑んでいるのだが全く酔っていなさそうだ

「くろこだいるしゃちょーなんらからあのじょーし辞めさせてよ〜!」

「さっきの話だったら非はお前にあるがな」

「えー!?はんこ押し忘れたらけやないれすかー!!」

先程、ヴィネは書類に判子を押していなかったので怒られてしまったのだ
勿論、悪いのはヴィネだ

「てかくろこだいる全然酔ってないじゃーん!呑め呑め!!」

こうは言っているものの、奢りはしない

「くろこだいるの酔ったとこ見たことないー!見たいから呑め!」

「俺はもう酔ってるさ」

ヴィネは意味が分からずぽかーんと火照った赤い顔を傾げている

「さあ、そろそろお開きにしよう。」

「え?なにに酔ってるの?」

教えてよ!と後ろから聞こえるがもう会計は済ました
勿論、彼女の分まで

「え?良いよ!私の分くらい払うってば!」

「いい。女に払わせるなど男の恥だ」

大切な奴は特にな。と心の中で付け足した

「いっけめーん!やっぱ会社辞めなーい!!」

彼女は全く分かっていない

俺はお前に酔っているんだがな
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