星の煌めき

□savvy?
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「ねえ、ジャック」

「なんだい?愛しのヴィネ」

「貴方って美人好きよね」

「ああ、勿論だとも」

こう、包み隠さないようなところはいいところだと思うけど嫌なときだってあるわ

「何故私なんか好きなのよ」

1番の疑問だった

正直、顔は良い方だと思う

しかし美人ではなく、どちらかと言えば少年の風貌だった

好きでこの顔になった訳じゃない

でもしょうがない

「あーそれは言わなきゃ駄目か?」

やっぱり理由なんかないのね?
なによ、私だけ好きとか馬鹿みたいだわ

嫌味は沢山思いついた

でも声には出せなくて…頷くしかできなかった

「あーそうだなー」

頭をポリポリ掻いて考えてる感じ
やめてよ
無いなんて聞きたくない

自分から聞いたくせして何言ってんだ

心のなかで自分に聞いたけどその意見に賛成な自分はいなかった

「えー…強いて言わせてもらえば…」

なによ強いてって
そんなに少ないかしら?私の良いところって

「全部好きだ!」


…拍子抜けだ
強いて何て言うなよばか

「…そうなんだ」

答えになってねぇよ!とも言おうとしたが自分も恥ずかしくなって顔を覆ってしまった

「じゃあヴィネは俺の何処が好きなんだ?」

ニヤニヤしてるんでしょ?
目に浮かぶわ

でも顔は見れない。恥ずかしい

「……あなたと同じよ」

好きなんて言うのが恥ずかしい

あー聞かなきゃよかった死ぬほど恥ずかしい!!


savvy?

あなたはちゃんと分かってる?

私、貴方以上に貴方を好きかも


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