星の煌めき
□Agapanthus
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「ご機嫌麗しゅう、Mr.ドフラミンゴ」
「これはこれは…ヴィネじゃないか。やっと俺の仲間になってくれるのか?」
フフフと笑いながら聞いてきているがヴィネの目は笑えていない
苦笑い、というか愛想笑いでしか返せなかった
「毎回毎回、何なんですか?その口説き文句とやらは」
すこし呆れた様に言い返すとまたもやニコニコと楽しそうだ
「私は貴方の仲間の様に強くもありませんし、頭も使えません。正直、役立たずとして仲間に入りたくありませんの」
またもやフフフと不敵な笑みを浮かべたがヴィネは苦笑いもせず…というか殆ど睨んでいる
「別にお前を戦いに使う訳じゃねェよ」
「俺の側に置いとくだけだ」
そう言ってもまだ少しの疑いがある様子
「貴方が私を?何のために?」
そんな直球に聞かれると困ってしまう
女性には困っていなかったドフラミンゴが急に欲しくなってしまった
そんな時にはどうすればよいものか
というか、まずこの感情が何かも分からなかった
「まあ、俺が欲しくなっただけだ」
一応この感情を伝えておこう。そう思ったドフラミンゴは思ったままに口にした
そうするとヴィネは花が咲いたかのように顔が桃色になってしまった
「な、何なんですか!?趣向を変えたって無駄です!絶対仲間になんてなるものですか!」
怒ったのか、それとも照れているのかはドフラミンゴには分からなかった
ただ、初めて見た彼女の表情がもっと見たくなってしまった
アガパンサスの花言葉は恋の訪れ、そして知的な装い
知的だった彼女も恋の訪れを知るでしょう
(あのふわふわ野郎!そんなこと言ったって絶対騙されないんだから!!)