星の煌めき
□きらきらきら
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ぽつぽつと時間が遅くなるにつれて星が増えていく
2人きりの空間に慣れていないせいで良い会話が思いつかない。
さっきルートさんは電話に出て、すぐ家を出て行ったからきっとフェリシアーノさんだろう。などとは思っているものの、声には出せないので会話はなかった。
しかし、しかし私は頑張って震える声を精一杯だして言ってみた。
「今日は、いつもより…あの、星が綺麗ですね?」
「ああ、今日は寒いからな。
まあ俺様は全然寒くねーけどな」
ギルベルトさんはそう言いながらも袖を捲り上げたところからみえる腕に鳥肌が立っている。
そんなところも愛らしいと思ったが言うと彼が怒ってしまうので言わないでいた。
「そうですね。でも私は寒いので厚着やらなにやら持ってきますね。ギルベルトさんはどうですか?」
「じゃあついでに持ってきてくれるか?」
ついでならいいらしい。
それでは、と急いで彼の上着を取りに行き、暖かそうなものを選んだ。
「お、Danke」
軽く片手をあげてそう言った。
「じゃあお礼も兼ねて星座でも教えてやるよ」
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「あれがこいぬ座、でその近くのあれがおおいぬ座。んで砂時計っぽいのがオリオン座。これで冬の大三角形……って聞いてるか?」
ぽーっとしていると不意に彼がそう聞いてきた。
「あ、すみません…」
意外と博学だったんですね…と驚いたとは流石に言えない…
「ルートさんどこ行ったのかなーってちょっと気になっちゃって…」
「ああ、ヴェストならどこに行っても大丈夫だ。なんたって俺様の自慢の弟だからな!」
知ってる。ルートさんが大丈夫なことくらい。
でも他に話せるようなネタがない!
「まあ、我らが祖国様ですからね」
「ああ、お前はもっと誇って良いんだ。
なんたって偉大な俺様の弟の元で生まれ、
そしてお前は俺様にも会えた。最高だろ」
彼があまりにも自信たっぷりに言うので私は
「ええ、そうですね」
と微笑みながら言った。
彼は愛しい。