砂のお城

□外で休憩しましょうか?
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つっこけそうになったのはこの野郎のせいだが一応レディとしてお礼は言っておく

「すみません、ありがとうございます」

「いや、止めたの俺だし、ごめんな」

怪我ないよな?と聞いてくる辺り特に悪気は無さそうだ

「で、何でしょうか」

悪気は無いといってもつっこけそうになるという辱めを受けたので多少なりと苛ついた。
だから少し言葉が強くなってしまったかもしれない。
レディとしてまだまだだな……

「ああ、実は黒ひげ…マーシャル・D・ティーチって奴なんだが知ってるか?」

知るかそんな奴。例え知っていたとしても教えねぇよ。
みんながみんな優しいんじゃないんですよ〜
心の中では何を思っても自由だ。でしょ?

「いいえ、知りませんわ。お力になれずにすみません」

「いや、良いんだ。他にも会いたい奴が居るし」

彼は屈託のない笑顔でそう言った。
クロコダイルの裏のありそうな笑顔とは大違いだ。こっちの方が断然良い。可愛げがある

「すいません、お名前をお聞きしても宜しいでしょうか?」

流石にムキムキくんで片付けるのは居心地が悪い。

「ああ、勿論!俺はエース!ポートガス・D・エースだ!」

「あなた、あのエースさんなの?なら早めに逃げた方が良いわよここには七武海が居るから」

別にエースが好きな訳ではない。
この好青年をあの鰐君に捕まえられるには何故か嫌な感じがしたのだ。まあ多少なれど鰐君に恥をかかせたかったのもあるが…

「そうなのか!?じゃあ早く逃げなきゃ…サンキューな!!あ、でもまだあんまし食ってねぇからもうちょっとだけ…」

そういうのが命とりになるんじゃ…と思ったが忠告はした。
これ以上肩入れすれば鰐君に殺されちゃう
わーこわいこわい

「あ、お前何て言うんだ?あと堅っ苦しいの無しな!うざったい」

うざったいだと…このガキ…折角の好意を……
まあね、敬語なし言ったのこいつだかんね!もういいもん!!

「モニカだよ。一応忠告はしたからな。これで捕まっても、間違っても私の名前を出すなよ、私が殺される」

さっきまでのたっかい声からいつもの声に戻してギロリと睨んでやった

一瞬怯んだ様に見えたがその後、不思議な事にニコッとしてきた
なんなんだこのガキは

「お前面白いな!ちょっと街案内してくれよ」

関連性がイマイチ見つけられない
まあ事務仕事よりはましなので二言返事で答えて
明日行ってやる。と約束した
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