砂のお城
□外で休憩しましょうか?
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その後は言いつけ通り大人しくしていた。
この可愛い格好のお陰か近くに寄ってくる人も居たけど近くで見た私のデカさに驚いたのか近くに寄ってはスサササーと逃げて行くのが多々あった
正に蜘蛛の子散らすとはこのような事だろう
私よりもデカいクロコダイルの近くに居れば普通の大きさに見えるものの普通の人と並ぶとデカイので威圧感でもあるのだろうか
なんかそう思うと恥ずかしくなってきたのでクロコダイルの近くに居ると小声で邪魔だと言われたショック
仕方なく壁の花と化していると珍しく近寄ってくる男が居た
黒髪で雀斑があり私より少し低いか同じ位の男でシャツも着ないでその上にこのパーティーにも多少来ている普通の住民のコートの様なものを着ていてオレンジの帽子を被っていた。
正直に言う。第一印象は筋肉すごいなーだ。
ムッキムキだね…
「どうしたんですの?」
まあ気を取り直して清楚に、美しく、を意識して話しかけた
「まあちょっとな」
それじゃ答えにならねぇよ!と盛大に突っ込みたい気持ちを抑え、
「調子が悪かったらすぐに休憩してくださいね。」
とニコッと微笑んでその場を去ろうとするとグッと腕を掴まれた。
またかよと思ったもののまたしてもつっこけそうになった。
というか慣れないヒールのせいでつっこけた。
だが腕を掴んだ主。…ムキムキくんが支えてくれた。