砂のお城
□嫌、厭、否
3ページ/3ページ
「あーもう良いよ、ロビ…オールサンデーちゃんと行くもん」
先日知り合ったばかりだが結構仲良くなった…筈だ
そして先程ロビンちゃんと話していた時に言われた2人の時以外はオールサンデーと呼ぶという約束を忘れそうになっていた。
ついさっきまで「勿論忘れる訳ないよ!」と自信満々で言った自分を殴りたい…
「ミスオールサンデーは忙しいんだ。諦めろ」
とクロコダイルが言い終わって間もあけずに
「そうでもないわよ。今終わったの」
とロビンちゃんが音もなく私の使っていた机に座り込んでいた
行儀が良いとは言えたものではないがその凄さに思わず「すごい」と感嘆をもらしていた
そうするとクロコダイルはどこか不機嫌そうな顔でチッと舌打ちをしてさっさと行ってこいと言ってきた
まあクロコダイルが不機嫌だろうが私にとっては万々歳なので直ぐに街へ行った
街には踊り子の物から分厚いコートの様な物まであった
結局店員さんに選んでもらった普通の村の人と同じ様な物を買ってもらった。
一度ロビンちゃんにはロビンちゃんの着ている様な服を勧められたが流石に辞めておいた。
ただこの服は少々大きいので只でさえ少し小さい胸がより小さく……無いように見えるので街のおばちゃんにそこの彼氏さんと呼ばれた時はこの服を選んだ事に少し後悔したがそれも面白いかと意外とノリノリで着ていた
自分の部屋に戻ろうとするとクロコダイルに会った。
鼻で笑われた
「お前男じゃねぇかそれ」
と笑いを堪えたような喋り方で言うもんだから
「貴方よりイケメンじゃあありません?」
と嫌味ったらしく言ってやった
どうだ、とドヤ顔していると手が伸びてきてほっぺをぐにゅっと掴まれた
「まだイケメンは早いのでは?お嬢さん、いやお坊ちゃん?」
なんだ此奴は…熟イラつかせおって
「うっへーなほのふなひんげんめ」
…しょうがない…喋りにくいのだからね…
「うるさいのは君じゃないかな?私の天敵くん」
「うっせぇよばーか」
反抗期の子供の様になっていたのは言った後から気づいた。
…無茶苦茶恥ずかしい