砂のお城

□嫌、厭、否
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「うるさいぞモニカ。これから商談相手が来る。黙ってろよ……ってお前…」

その格好はないだろと少しばかり引かれてる気がするのはきっと気のせい。
……砂が集まり2m程のものが出来上がった
彼にかかれば鍵なんて何も無いに等しいのだろう
……プライバシーの侵害だね!

「うるさいなぁ…もっと涼しい格好を所望します!」

こうなったら水着でも良い

「先ずセンスが無い。そんなダサい格好で居るな。それなら何も着ない方がマシだな」

又もクハハハと、言ってやったと言うように此方を見てくる
少々イラッときたぞ

「うわーセクハラですよーそれー」

訴えるぞーっと言うように言ってやった…
まあそれでも御礼状などなどを書き続ける私、すごい!

「まあ黙ってるんでどっか行っちゃって下さい。頑張って書いてるんで」

貴方と違って仕事してるんですよという言葉はグッと飲み込んでシッシという手の動きをも加えてクロコダイルを睨んだ
そうしたら又もクハハハと乾いたような笑い方をし、そんな女は初めてだと如何にもなモテる奴の言葉を言いやがる。
此奴は何様だ、とも思ったがああ、俺様かとすぐ納得したし、慣れてくると性格は難ありだが初対面の時は紳士的なイケメンだった…それに顔で言ったらイケメンというやつだろう。鼻面に横切る傷が少々惜しいがオールバックが似合う紳士だ。崩れたオールバックを想像すると色めかしい

「……似非紳士が」
「そりゃどうもお嬢さん」

やはり性格に難有りだ
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