砂のお城

□あゝ良かった
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みたいな馬鹿じみた事を一生懸命考えてたら私の番が来た。

「さあ今回もここまで!とは言いません!!今回1番の商品が待っております!」

うるさい声がホールに響く。
それまでざわざわしていたホールは水を打ったように静まりかえった。

檻の中と雖もこう人にジロジロと見られてはとても恥ずかしい
それに気持ち悪い舐め回されるみたいなキモさ

「見た目は普通の人間ですが…なんと悪魔の実を食べました!食べたのは摩訶不思議、ミズミズの実でございます!!泳げはしないのに水を操る不思議なものです!その実の力は買ってみて調べてください!さあ300万ベリーからのスタートです!!」

滑稽な言い方をされたものだ。
これでは買ってみたくなるぞ。流石売り子。
まあ私が商品なのだがな。

売り子さんのお陰で私はいきなり大台の1000万までいった。売り子さんすげえ
私は今猛烈に売り子さんへ拍手を送りたい。
序でに金持ちにも
なので送ってやった

パチパチパチという音がまたホールを静かにさせた
売り子さんにコソッと「調子に乗るな」と注意された。あら意外とイケメン。この状況じゃなきゃ絶対なんか送ったわ。まあ多少イラついたから

「私は今、猛烈に感謝しているよ!君が売り子になってくれてね!最高に嬉しいよ!こんなに私が高いとは思わなんだ!!」

と大声で、笑いながら返してやった。
ウケはしなかった。ショックだね
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