砂のお城

□外で休憩しましょうか?
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外に出てから人が居ないか確認して壁ドンをした。
背的な関係で私が見上げる形だが思いっきり睨んだ。

「ねえねえ鰐君、このドレス何?」

「とても似合っているよモニカ君」

そんな事聞いてんじゃねぇっつってんの!
ドレス着せる位なら来させんじゃねぇって話!

まあ、メイドさん達に可愛くしてもらって嬉しいですけどぉ!

「何で怒ってるか分かってるの?」

「私がそのドレスを褒めなかったからかな?」

違うって分かっている筈なのにニコニコ言ってくる姿には怒りを通り越して尊敬の念さえ抱ける

「ズボンをもっと多くして!クローゼットの中ドレスとスカート系しかなかったじゃん!」

タキシードの方がまだマシだ

「そんな掴みかかってこないでくれよ」

折角の可愛い顔が台無しだ。とニコッと、紳士がそう言った。

と言い終わったところでドアがガチャっと閉まった音がした
そうすると先程までの紳士サマは消えて私の左手を渇きを与える的な右手で掴んできた。

まあ水なんで乾かないんですけどねーうふふ
多分…

「お前が水じゃ無かったら直ぐに殺してる」

宣戦布告かなとおもったけど殺害予告だった

「ごめんね私、最強だから」

君に対して、とニコッと返すといつも通り舌打ちを食らった
やっぱりこうでなくっちゃ面白くない

手の上で水のナイフを作ってニコニコすると砂で被された。
汚くなったので鰐君に向かって投げると今度はきっちり避けられた

「パーティー中は大人しくしていろ。パーティーは絶好の取引場なんだ」

流石商売上手。こんな時でも商売なんですね

「まあそろそろ戻ろうよ。ちゃんとレディ演じてあげるから」

「頑張ってくれよ」

地味に…ちょーっとだけ、嬉しかった
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