six colors boy

□2話 ふんわりシナモン
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「ちょっちょっとよくわかんないんだけど…なんで十四松まで?」

おそ松が震える横では一松も震えている。

「どうせ野球行ったと思ってたのに…なぜこんなリア充の巣窟的店に1人で…自殺行為だ…」


「あれ、あの子どこかで見たことあるなぁ…」
トド松が口から血を流したまま腕を組む。
「トッティがバイトしてるときにいなかったの?」
「あんな可愛い子いたら気づくでしょ。」

トド松に言われチョロ松も女の子を凝視する。

「か、可愛いなぁ…」
「はい、きもいからやめてシコ松兄さん。」

「つーか、カラ松も十四松も何で別々に店入ってんの?」
おそ松は奥の席で変わらず座り、懸命にボトルのクリームを崩しているカラ松を見やる。

「お互い気づいてんのかな…」
「カラ松兄さんと話してたのって、今十四松兄さんと話してた子?」
「そうそう!」
おそ松とトド松がおもむろにポケットからウィッグとサングラスを取り出す。

「いやいや、君たち何してるの?」
チョロ松のツッコミにもけろっとする2人。

「いや、俺丁度喉乾いたしストロベリープララペティリーノ焼酎割が飲みたい気分で。」

「そんなメニューはないけど、僕も僕が辞めてからの店の質が落ちてないか視察しなきゃなって。」

「いや、店の質落とした奴が辞めたんだから安泰でしょ…」
チョロ松のツッコミに眼力の強くなるトッティ。
「誰のせいだと思ってんの!?」

こうして、チョロ松と一松にも変装をさせ、4人はカフェのテラス席へと向かった。
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