six colors boy
□4話 再会?その1
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「ねぇ!今の子!ゆきなちゃんって名前!?」
トド松が慌てて両隣に侍らせていた同級生の女子生徒に聞く。
「いや〜?知らないよぉ。顔見なかったし・・・。」
1人は首を振る。
「うーん、確か私の部活の後輩の友達でそんな名前の子がいたような・・・
同姓同名かもわからないけど。」
もう1人は微かな心当たりがあるようだった。
「その後輩の子紹介して!」
「えー、何トッティチャラなぁ〜。」
ケラケラと笑う同級生とは打って変わって、怪訝そうな人物が約1名。
「ちょっとトド松さぁ、お兄ちゃんが女の子助けて輩と戦ってるっていうのに何イチャイチャしちゃってる訳ぇ?」
ロータリーにいるおそ松だった。
「戦ってるも何ももう終わってるじゃん。」
しれっと言い放つおそ松の下敷きとしてチャラ男はのびていた。
「てかゆきなちゃんって誰?可愛い?」
「いやいや、昨日散々話題にしてたでしょ!?
カフェの女の子だよ!」
「えっ、さっきの子が? お店と雰囲気違うから分からなかったなぁ〜」
「そんなオヤジがキャバクラ嬢とプライベートで会うみたいなセリフ吐かないで。」
へらへら笑うおそ松にピシャリと言うと、トド松は同級生から聞いたカフェの女の子の友達の元へと向かった。