six colors boy

□3話 あおいとり(十四松eyes)
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「母さん母さん母さん母さん母さん母さんんんん」

「何よ十四松、落ち着きなさいったら。」

僕は猛ダッシュで家に着くと、母さんにさっきゆきなちゃんに貰った青いポリ袋の花(もう名前思い出せない)を渡す。

「これで、あのずどんって押してぺったぁんってなるぴろぴろ作って!」
僕は母さんに伝わりやすいように、自らもどすんとなっね、ぺたぁんと縮んでぴろぴろして見せた。

「押し花で栞を作ればいいの?」

「それ!!早く!早く!」

今ので何でわかるんだよ!っていうチョロ松兄さんの声の空耳が聞こえた。









夜には花がぺったぁんっとなって栞が完成していた。
<憂鬱を勇気に>

これをいつかあの子にあげたい。
そう思って、そう思ってたんだけど。


「僕のためにこのお花置いてくれたんだよね。」

ゆきなちゃんの顔が頭に浮かんだ。



そうだ!と僕は押し入れから折り紙を取り出した。
他の兄さんたちが。なんだなんだと覗いてきたけど、今はそれどころじゃない!

おりおりおりおり…


元気がハッスルして、勇気がマッスルして
君の涙を何処か遠くに飛ばして、代わりに幸せを運んでくる、


「できた!!」

青い花をくれた君へ、不格好な青い鳥を、明日あげよう。


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僕は次の日も、今日もカフェに行ってあの子の話をゆきなちゃんに沢山した。

ゆきなちゃんは僕にお花の乗ったカップをくれて、沢山話を聞いてくれるんだ!

楽しいなぁ!美味しいなぁ!

つーか、こないだからあの奥の席にいる人カラ松兄さんにそっくりだなぁ!
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