six colors boy
□2話 ふんわりシナモン
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息を切らせて一松、トド松は先ほどおそ松たちが隠れていた電柱に隠れる。
後からへろへろとチョロ松とおそ松も追いついた。
息が整ったところでおそ松が不満そうに言う。
「んだよ、お前ら! さっきはさんざん俺が言っても動かなかったくせに!
長男舐めてんのかこら!」
「ちょっと黙って兄さん。店にバレたら僕末代までの恥だから。」
「末代が出来るのかわからないけどね…」
おそ松を見向きもしないトド松と一松に代わりにチョロ松が聞く。
「お前ら、[女の子]」って聞いただけですっ飛んできたよな。」
「ライジング兄さんの女の子への執着が生んだ幻かとも思ったけど、やっぱり自分の目で確かめないと。」
「なんて!?」
「っはぁぁ!」
チョロ松とトド松の言い合い中に、突然一松が吐血をする。
「どっどうした一松!!」
おそ松が一松を抱き起こすと、彼は震える指で店のテラス席の一番入口近くを指す。
それを見た他3名も同様に吐血した。
そこには、可愛らしい女の子の店員と楽しそうに話す十四松がいた。