本棚

□まちがえた! キヨ
1ページ/1ページ

「なんでこうなってるの?」

そう、私に覆いかぶさっている男に話しかける

「俺だってわからねぇよ」

低い声が私の耳を震わす
ぞく、としてしまう






違う違うこんな話じゃない
今の状態ってつまりなんだけど

キヨ、が私の両腕をその片方の手で掴んでいて、まあ私逃げられない状態なんですけど

これ、なんて言うんだっけ、若い子

股ドン?しかもなかなかに強いね力が

さらに、当たってます、太ももに、なにとは言わないけど、うそ、言うわ、ち〇こが当たってる
こんな、こんな近い?なんでこんなに近いのどうとも思ってなくても、状況的にドキドキしてしまうこれは


「勃ってるモノを納めてくれません?」
「えっ、俺の息子が勃ってるの」

たってるたってないの話をなぜ男と女で話さなければいけないのか

「悲しいことに男の性だよな」
「女はどうしろと」

何気なく、その硬くなっているものをひざを曲げて刺激してみた

「あゃっ!?ぁ...な、何してんだお前...!?」
「お、女の子みたいな声出さないでよ!」
「お前が出させたんだろうが!!」

ああ耳元でうるさい!
もう一回膝を曲げて刺激する
さっきより少し強く少し長くぐりぐりと

「あっ、ぁ、ぅ、っ..お、おい!」
「なに?」
「やめろ!ってんぁう..」

「ん、んぁうって」

ふふふ、と性格悪く笑ってしまう
こんなに意地悪したがる人だったっけ私?

「なぁ、中途半端やめろよ...」

少し涙ぐんでいる目を見て、心臓のあたりが今までにないほど引き絞られて、お中がきゅん、と反応した


「...それは、キヨがてをつかんでるからさぁ..」
「離したら、ちゃんとしてくれる...?」
「仕方ないなぁ...するよ?ちゃんと」

する、と私の両腕が自由になった瞬間、私は

「誰がするか!!ばか!!」

キヨをおしのけて、自分の部屋に戻った

違う違うこんな、こんなのじゃなくて、いつも私がいじめる方だからたまにはキヨからやってよって言って、途中で、なんか、意地悪したくなっちゃったかは、意地悪しちゃって...





まちがえたのは、途中の私
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ