Room1
□束縛
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ミナside
モモからの電話。
チェヨン との話を中断して電話に出る。
「もしもし〜?うん、そうそう。えっそーなの!」
電話に夢中になってると、背中にこそばゆい感覚が走る。
振り返るとチェヨンが指で背中をなぞりながら嫉妬した顔でこっちを見ている。
「.....ちょっとやーめーて」
年下の子をあやすように小声で言う。
嫉妬してる、とか構って欲しい何て事を本人は強がって言わないけど、顔や態度でバレバレだ。
それで構ってあげるとすぐに笑顔になってわかりやすいように喜ぶから可愛くて仕方ない。
今回も電話をやめて構って欲しいと顔に書いてある。
だけど少しだけ意地悪のつもりで電話を続ける。
「えっ?うんうん」
チェヨン の手が後ろから私の肩を撫でる。
細い指で髪をかき分けて、耳を噛んでくるチェヨン。
チェヨン の熱い吐息が耳にかかる。
「.....んっ。あううん、何でもなっ」
チュッチュッと小刻みに音を立てながら首から肩、肩から鎖骨にキスをしてくる。
「チェヨン ...!ダーメ!」
このままチェヨン のペースに飲まれそうになる。と思い立ち上がろうとしたときグイッと腕を引かれる。
チェヨン 「.......やじゃないでしょ」
「あっ.....」
耳元でそう囁くとソファに押し倒しキスをするチェヨン 。
私よりも大人っぽい顔をする今まで見た事ないチェヨン にドキッとして力が抜ける、
キスをしながらチェヨン の手は私のスマホを持つ手へ伸び、そのまま通話終了ボタンを押す。
チェヨン 「私のことだけ見てて」