Room1

□好きになったのは1
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ミナside




「ねぇ、それ写させて」




強い香水の匂いとともに現れたのは、髪の毛を綺麗な金髪に染めグダッと制服を着崩したモモ。




「うん良いよ、また先生に脅された?」




そういうと

へへバレたー?と言いながら目をクシャッとして笑う。




モモ「これ提出しないと単位あげないぞーだってさ、もうみーたん助けてよ」




さりげない言葉や仕草、名前を呼ばれるだけでドキッとしてしまう。




私とモモは幼なじみ。


小さい頃からずっと一緒にいて、大人しくて人見知りな私をいつも助けてくれた。





そんなモモに片思いしてる。



ずっと。





「自業自得じゃん〜(笑)また昨日遅くまで何かしてたの?」




モモ「んーまぁねー」




高校に入ってからはモモにはいろんな噂が立った。




後輩、先輩、同級生だれかれ構わず手を出してるだとか。



何十回と警察に補導されただとか。



いわゆるヤンキーってやつ。




それでも、私の前だと昔と変わらない姿。




どんな噂を聞いてもやっぱりモモが好き。




それくらい惚れ込んでいた。




モモ「はいみーたんありがとね」




そういうとカバンを持って教室を出て行くモモ。




きっとモモは私の気持ちに気付いていない。




私の気持ちを舞い上がらせては置いていってしまう。





(昔みたいにゆっくり話したいなぁ...)




自分の気持ちを抑え込むのは苦しいけどもう慣れてしまった。
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