Room1
□独占欲とわがまま
1ページ/6ページ
チェヨンside
上手く行っていた。
全部上手く行ってたはずなのに、それが崩れていく音がした。
ミナ「.....ごめんね、今は別れよ?」
目を赤くして絞り出したような声が震えている。
「えっ、なんで嫌だよっ」
ミナ「好きだよ、好きだけど...やっとデビュー出来たから、今は仕事に専念するべきだと思う」
目に溜まった涙がミナおんにの頬を伝っている。
(なんで....泣きながらそんなこと言うの?別れたくないんでしょ...?)
自分だけ時間が止まったみたいに、考えることも何かを言うことも出来なくなってしまう。
ミナ「...メンバーとして、よろしくね?」
弱々しく笑いながらミナおんには立ち去ってしまった。
わがままで、子供な私を全部受け入れてくれるミナおんにに甘えていたのかもしれない。
いつだってミナおんには大人だ。
どんなに頑張っても追いつけないような感じ。
いつでも二、三歩前を歩いて、考えている。
でも、そんなミナおんにのことを1番知っているのは私だって自信がある。
ミナおんにのことならなんだって分かるよ。