欅坂A

□ゼンマイ仕掛けの夢(ゆいちゃんず)
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【佑唯、僕のことは忘れてください。
佑唯は、故郷で僕より素敵な人を見つけて結婚してください。】






『佑唯おはよう。今日もたくさんお客さん来るといいね。』



「・・・・ぅん。・・・そうだね。」


僕のことは忘れてください。”




「そんなことできるわけないじゃん…好きなんだもん。」



『佑唯?・・・・・・・・ぁ、いらっしゃいませ―――♪』



彼に似た人が来て一瞬、「あッ」と思ったけど
空似だったみたいで、気を落とす。








『佑唯、見て。ネコちゃんかわいーーー。』



「ホントだ!かわいいねー?」



『愛佳に似てるねやっぱり。』



「目を細めるとそっくりだよねぇ。」



『歌っちゃう?』





♪〜〜〜


時間が空けば歌って、

夕日を見ながら歌って、

たくさん売れた日も歌う私たち。












「この前ね・・・メール返信来たんだ。」



『彼、何て?』



「僕のことは忘れて、もっといい人見つけてくださいって。」



『そっか。・・・・・歌う?』



歌って、笑って、売って、また歌って…

ずっとそうして乗り越えてきた私たち。
そろそろ、終わりかな…。

♪〜〜忘れてください 僕なんか…
ゼンマイ仕掛けの夢から覚めた






「由依ちゃん、明日もいっぱい売ろうね!」



『えっ、、、』



「もういいの!帰ってこないってわかってすっきりしたんだよね!」








・・・・・・・・・・・・・・・










『ぁ、いら、しゃい、、、ませ・・・』



「由依ちゃんお客さん?いら、っ、、、」




【ただいま。】


★ゼンマイ仕掛けの夢より(妄想含む)
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