欅坂A
□ゼンマイ仕掛けの夢(ゆいちゃんず)
2ページ/2ページ
【佑唯、僕のことは忘れてください。
佑唯は、故郷で僕より素敵な人を見つけて結婚してください。】
『佑唯おはよう。今日もたくさんお客さん来るといいね。』
「・・・・ぅん。・・・そうだね。」
僕のことは忘れてください。”
「そんなことできるわけないじゃん…好きなんだもん。」
『佑唯?・・・・・・・・ぁ、いらっしゃいませ―――♪』
彼に似た人が来て一瞬、「あッ」と思ったけど
空似だったみたいで、気を落とす。
『佑唯、見て。ネコちゃんかわいーーー。』
「ホントだ!かわいいねー?」
『愛佳に似てるねやっぱり。』
「目を細めるとそっくりだよねぇ。」
『歌っちゃう?』
♪〜〜〜
時間が空けば歌って、
夕日を見ながら歌って、
たくさん売れた日も歌う私たち。
「この前ね・・・メール返信来たんだ。」
『彼、何て?』
「僕のことは忘れて、もっといい人見つけてくださいって。」
『そっか。・・・・・歌う?』
歌って、笑って、売って、また歌って…
ずっとそうして乗り越えてきた私たち。
そろそろ、終わりかな…。
♪〜〜忘れてください 僕なんか…
ゼンマイ仕掛けの夢から覚めた
「由依ちゃん、明日もいっぱい売ろうね!」
『えっ、、、』
「もういいの!帰ってこないってわかってすっきりしたんだよね!」
・・・・・・・・・・・・・・・
『ぁ、いら、しゃい、、、ませ・・・』
「由依ちゃんお客さん?いら、っ、、、」
【ただいま。】
★ゼンマイ仕掛けの夢より(妄想含む)