花より団子

□その代償は?
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「ちょちょちょちょ…待って、、せめて一回奢りとかさ。」




『名無しさんバカ?
「一週間勉強教える」のと、お礼に「学食一回奢る」んじゃ全然釣り合わなくね?』


いや…言ってることはわかるけど、、



『そんなに迷うんなら他に教えてくれる奴探せば?いると思うよ一人くらい。』



(愛佳、頭いいし。)

理佐ちゃんが言ってたもんね…かなり財布痛いけど信じるしか・・・。



「わ、わかりました!一週間、好きなもの食べていいから勉強教えて……。」




『教えてくださいは?』




「ぉ、、教えて、、、くだ、さい。」



















『ここをXの二乗にすると・・・わかる?』




「・・・Xのニジョウ、、、ぁ、、こうか!」




『そしたら、ここはカッコが外れてこうなるじゃん。』




「ふんふん・・・・ぁっ、、そしたらここが4になるから、、こう?」


確かに教え方もうまい。

学校の先生は教科書に沿ったやり方で、なんか余計にわからないけど愛佳の教えるのは

こっちのやり方で解いたほうが簡単でしょってのばかり。












『じゃあ名無しさん、このwhichの意味は「どの」、こっちのwhichは関係代名詞だとしたら?』




「んーーーーー。」




『例えば、名無しさんの場合whichと言えば「どの」whatと言えば「なに」みたいに決めつけて考えてるから解けないんだ。

いい?複数ある意味のうちどれを使うかしっかり考えろ。』




ってことで、徹底的に苦手な分野だけをやらされた。












チラッと横を見ると整った顔立ちの愛佳。

きれいな顔なんだからもっと愛想よくしたらかわいいのに。



普通にモテそうな顔なのになぁ・・・。
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