1クール

□始めの一歩
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◆こんばんわ。
こんばんわ、って携帯で打つと次の予測変換は「赤ちゃん」と出てきます。
♪「こんばんわ、赤ちゃん」みたいな歌確かにあるけど…(;'∀')












(できないなら…役は降りた方がいい、今の名無しさんには無理だよ。)




この映画の成功の為に、自分の身体を志田さんに差し出す覚悟が…



『どうする?』




ここで降りてしまったら私は…












「お願いします志田さん、教えてください。」




『名無しさんって1人暮らし?』


「ぁ、、そう、ですけど?」


『じゃあ、はい。これ自分のラインのIDだから、
ここに住所と念の為名無しさんのラインのID書いといて。』




・・・・・・・・・・








「お疲れさまです。ぁの…」





その日仕事を終えて、ラフな格好に着替えた志田さんが家にやってきた。

まさか、今日来るなんて思っても見なくて




「散らかしっぱなしで申し訳ないです…」


『女子とは思えないんですけど。で、名無しさんは明日何時?』


「明日は8時入りです、志田さんは?」


『6時入り、名無しさんよりワンカット早く理佐とのシーンがあるから。』


「えぇ!!じゃ、じゃあもう寝ないとっ、、」




今現在22時で、6時入りってことは5時にはここを出ないと。















「志田、さん?!//////」



押し倒された自分と、馬乗りになってる志田さん。
明らかに、「これから襲います」って構図…


『自分、撮影期間あと何日かわかってる?
それと、今日監督に怒られた場所、明日できんの?』


「それはっ////」


『全部脱ぎなよ。』


ここから一か月ちょっと、志田さんによる【レッスン】が始まった。




『・・・・・まずはキスの仕方から。』


「っ、、、、ぉ、ぉ願い、します////」



私も覚悟を決めないとダメだ。
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