僕は僕を好きになる(学パロ)
□小さな勇気
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◆こんばんわ。
また雪ー!!寒い!
高校生活も残り10カ月くらい。
この学校は特に、年間行事が多い気がする。
体育祭、文化祭、思い出遠足(1泊2日)
まぁ、高校最後の思い出に、共にした仲間と過ごす時間を増やしてあげようっていう学校の配慮?だそうで。ありがた迷惑。
去年の修学旅行は友達もおらず、欠席した。
≪思い出遠足は…例年通り沖縄だ。≫
ふ――――――♪
なんて歓声が飛ぶ。
≪お前ら、遊びで行くんじゃないんだぞ?自分たちで、行先や目的を考えて、時間配分を考えて、時間までに集まる。
社会人になったら当然のことをできるように、学校で今!学んでおくんだ。いいか?≫
金八先生のように身振り手振りを交えて、思い出遠足の目的を語る担任。
愛佳「澤部ってさ、変なところで熱いよね。」
『・・・・・確かに。』
≪で、班を決めるんだが…最大5人までだ。≫
男子って言うのは、仲いいとかあまり関係ないようですぐに決まる。
愛佳ちゃんは、さっと理佐ちゃんの方へいってしまい、そこへ由依ちゃんとねるちゃんが入って行った。
(自分からバリア張って、意地になって輪に入ろうとしない。)
(自分から輪に入って行かなきゃ、待ってたって誰も誘ってくれなくなるよ?)
『・・・・私も、、、同じ班に、、入れてくれない?』
たったこれだけを言うのに、すごく心臓がバクバクした。
すぐに、もちろん!とかいいよ!とかいう返事が返ってくるのを期待したのに、、、、
あれ?
誰からも返事はなくて、不安になって顔をあげる。
『あのっ・・・ゃっぱりぃぃ、、、「やっと自分から言ってくれたねー。」
ねる「美月ちゃんはこんのかなーと待っとったけん。」
由依「美月ちゃんと一緒に行きたいに決まってるじゃん!」
愛佳「おっせーよ美月。」
みんなニヤニヤしており、そこで初めて机が5つくっついていることに気付いた。