僕は僕を好きになる(学パロ)

□偶然か必然か
1ページ/2ページ




◆こんにちは
「時をかけるゆとり」って本読んだことある方いますか?朝井リョウさんが書いた本で私が一番好きな本です。

2番は、「夢をかなえるゾウ1」です。
でも結婚したりすると家族と過ごす時間が増える分、ゆっくり本を読むという時間も少なくなってしまって・・・














「・・・・・・・・・・」


ガラガラッ



『あら、美月ちゃん。なんばしよっと?』



「なんば、しよっと?」



『失礼。何してるの、で通じる?』



「帰っても暇だから。こうしてたら、少しは時間潰れるかなって」


理佐に返した言葉とまったく同じ返事をする。だって別に外を見てるのに理由なんてない、ただなんとなく。



『そうなの?ねるも一緒に見てよか?』



「・・・・・・・・・」



『ぁ、ここ空いとる』


そう言って、私の前の席に勝手に腰掛ける。
渡邉さんと全く同じ。

しかも、「ここ空いてる」って放課後で私しかいないのだから、その席でなくても空いてる。

















『ほぇ〜〜〜。陸上部ってあんなに人数おるんやねー、知っとった?』



「ほぼ毎日見てますから。」



『・・・・・・・・・・・』



「・・・・・・あのッ、、、」



『ん?』



「わざわざ順番に来てるんですか?」


わざとか本気か…長濱さんはポカンとしている。


「2日前に渡邉さんが来ました。同じようにそこに座って・・・」



『あー!それで仲良くなったと?』



「仲良くなった覚えはないですけど…」


この人は何をしに来たのだろう。



『思い出した、ねる英単語帳取りに来たんだった。よかったー、忘れて帰るところやった。』




テクテクと歩いて自分の席の机から、それを取り出してカバンにしまった。


『理佐と何話したと?』



「バンドを始めた時の話とか…由依さんが仲間に入った時の話とか」



『興味湧いた?』



「ぃぇ・・・別に。」
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ