僕は僕を好きになる(学パロ)
□偶然か必然か
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◆こんにちは
「時をかけるゆとり」って本読んだことある方いますか?朝井リョウさんが書いた本で私が一番好きな本です。
2番は、「夢をかなえるゾウ1」です。
でも結婚したりすると家族と過ごす時間が増える分、ゆっくり本を読むという時間も少なくなってしまって・・・
「・・・・・・・・・・」
ガラガラッ
『あら、美月ちゃん。なんばしよっと?』
「なんば、しよっと?」
『失礼。何してるの、で通じる?』
「帰っても暇だから。こうしてたら、少しは時間潰れるかなって」
理佐に返した言葉とまったく同じ返事をする。だって別に外を見てるのに理由なんてない、ただなんとなく。
『そうなの?ねるも一緒に見てよか?』
「・・・・・・・・・」
『ぁ、ここ空いとる』
そう言って、私の前の席に勝手に腰掛ける。
渡邉さんと全く同じ。
しかも、「ここ空いてる」って放課後で私しかいないのだから、その席でなくても空いてる。
『ほぇ〜〜〜。陸上部ってあんなに人数おるんやねー、知っとった?』
「ほぼ毎日見てますから。」
『・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・あのッ、、、」
『ん?』
「わざわざ順番に来てるんですか?」
わざとか本気か…長濱さんはポカンとしている。
「2日前に渡邉さんが来ました。同じようにそこに座って・・・」
『あー!それで仲良くなったと?』
「仲良くなった覚えはないですけど…」
この人は何をしに来たのだろう。
『思い出した、ねる英単語帳取りに来たんだった。よかったー、忘れて帰るところやった。』
テクテクと歩いて自分の席の机から、それを取り出してカバンにしまった。
『理佐と何話したと?』
「バンドを始めた時の話とか…由依さんが仲間に入った時の話とか」
『興味湧いた?』
「ぃぇ・・・別に。」