ティーチャー(other story)

□デート
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◆こんばんわ。
3年A組見ましたか?携帯電話やパソコンが発達した現代社会の実情をそのまま描いてるようでしたね。
SNSは時に便利だけども、文字で残る分言葉の暴力にもなりうる。

何気なくいって一言が、時に相手の心を深く気づつけてしまうかもしれないということを改めて気づく機会となりました。













「今度の土曜日デートしよっか。」


『え?』


「デート、どこ行きたい?」


『ねる先輩は行きたい場所ないんですか?』


「ねるは原宿とかいってみたいねー。行ったことある?」


『そりゃぁありますよ、むしろ行ったことないんですか?』

東京にいて、原宿に行ったことがない学生がいたんだ…
これまでホントに本が友達だったのかなー
勉強はすごくできるみたいだし。


「じゃあ原宿案内してよ。大きい綿あめ食べたいなー。」


『たぶん、ねる先輩の顔の倍くらいありますよ。』


「固めたらそうでもなかよきっと。」


綿あめを固めるっていう発想がなくて返しに困った。















「・・・・ねるたちちょっと浮いてない?」


『確かに…いわゆるJKばっかですね。』


今日のねる先輩はどこか変だ。
なんかぼーっとしてるっていうか、

あまり笑ってないし、どこか上の空な感じ…


『どうしますか?』


「ねるはねー、理佐に服選んでほしいなー。センスなくてね。」


『どんなんでもいいですか?』


「はーい、理佐に任せるよ。」

理佐に任せるといっておきながら、一応気に入らない時は『色がちょっと…』『足短いけん、履けんよ』とか文句は言われる。




『ぁ、これとかどうですか?』


「・・・・・・バカにしとるやろ」

タヌキの絵が描いてあるTシャツ。


「またバイブの刑にしちゃうよ?」


『っ、ごめんなさい…』

結局、あまりいつもと変わらない感じになってしまったけど、
ねる先輩は「理佐に選んでもらったからいいんよ。」と満足気。
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