ティーチャー
□落胆と安心
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やめてもいい。
そう言われて、すぐに「じゃあやめます」と言えなかったのはなんでだろう…
ニヤリと笑った先輩が続ける。
『別に、そうゆう選択肢もあるってこと。
由依がこのまま俺に遊ばれたいならそうしてあげる。』
“気持ちよくなりたい”
“陸とのエッチでイけるようになりたい”
『・・・・・どうする?』
先輩は、敢えて私自身の口から言わせようとしている。
「イけるように、なりたいです////」
『彼氏とイけるようになるまで、ちゃんと俺の言うこと聞けるね?』
「・・・は、ぃ」
『由依ってさ、オモシロいよね。』
「どうゆう意味、ですか。」
『うぅん、独り言。由依みたいな子好きだよ。
陸のために頑張りたくて、わざわざ俺に遊ばれちゃうんだもん。
由依みたいな感じやすい子がイけないわけがないのにね。』
そう言いながら笑う先輩にこれからどうされてしまうんだろう…
陸に会う日。
もし…イけたら・・・
イけたら終わる。期待と不安が同時に押し寄せる。
「お邪魔しまーす。」
『片付けてなくて悪い。』
「ぁ、うぅん。片付けるね私。」
『おいで由依。あーーー、久々の由依だ。』
うん・・・やっぱりこの感じ。
隣に座って髪の匂いを嗅ぐように抱き付かれる。
「お昼ご飯食べた?」
『まだなんだよね、それが。作るのもめんどくて。』
「あるものでって野菜炒めとサラダくらいしかできなかったけど…」
『サンキュー。』
私が作ったものはいつも「美味しい」と全部食べてくれる陸
一緒にお菓子を食べて、コンビニに行って、
テレビを見て…
デートっぽくはないけど、一緒にいられるだけでやっぱり少し安心する。
『由依来て。』
陸がポンポンとベッドの横を叩く。
・・・・来た。