ティーチャー

□彼なりの証明
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◆こんばんわ。
出勤の時に毎朝男子高校生が同じ車両に乗り換えてくるんですが…
まさかの、社会の窓全開でした!!Σ(・□・;)
教えてあげた方がいいか、とも思ったのですが
《こいつ俺のこと見てた?》とか《20代の女性に教えられたら恥ずかしいか…》とか、《来週から同じ車両乗りにくいな》
と考えた結果、そっとしておきました。














《海、めちゃめちゃ怖い顔してどしたと?》


「ねる!愛輝見た?」


《あー、あっちいったけん。彼女っぽい子連れて。》

彼女、とはまさに由依のことだろう。

ねるは女友達の一人で、おっとりしていて頭がいい。俺と友達だと話すとよく、「大丈夫?」と心配されるという。

その度にねるは、目を細めて「だいじょうぶやけん」と笑う。


愛輝とは違うタイプの心友だ。



「ざけんな!俺の彼女だっつーの。」


《そうなん?じゃあ早く取り返さんと。》

愛輝と俺がケンカした時はいつもねるが仲裁してくれる。


《がんばってー海》















「ぁ、、あの…どこに行くんですか?」


『君の部室。あの準備室は特に、この時間は人があまり寄り付かなくて最高。』


『そりゃあ、教えてあげるのに人前でなんてできないだろ(笑)由依ちゃんおもしろいね。』

準備室がそんな風に使われてるなんて初めて知った。そういえば、海先輩と初めてちゃんと顔を合わせたのも部室だったっけ…

今、初めてちゃんと顔を見たけど確かにかっこいいかもしれない。
髪色で目立つから怖いかと思ったけど、たぶん海先輩と同じくらい優しい。


『由依ちゃん、今俺のことイケメンだなーって思ったでしょ?』


「えッ!」なんでわかるの…


『ぶはッ、、、当たり?それは嬉しいねー。』



・・・・・・・・・やっぱりチャラいかも。


『それで…由依ちゃんは、自分だけが気持よくなっちゃうのが悩みなんだ?』
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