ティーチャー

□彼なりの証明
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愛輝は相変わらず、キスのレッスンを続けていた。


・・・・ガラガラッ!!


『ッ、、、はぁ…はぁ、、見つけた。』


《遅かったじゃん海》


「ん、、、んぅ!・・・ふぁッ、、海先輩ッ!?」

すぐに由依を確認するが特に服が乱れている様子はない。

無理やり何かをされて泣いた様子もなさそうで安心した。


『由依、平気か?』


「んっ、、、大丈夫です…」




《だいぶ、キス上手になったよ由依ちゃん。》


『愛輝!』


《ちょちょちょ、、怒らないでよあんまり。由依ちゃんが海のこと相当好きなのが伝わってきたし。
今、俺を殴るんじゃなくて由依ちゃんに駆け寄ったのも海が惚れこんでる証拠だろ?》


“今までは、女なんか放って俺を殴ってた”
そう言われてはっとした。


《今度こそ、大切にしろよ。由依ちゃんのこと。》


『っ…おめぇはサークルだろ、さっさと行けよ。』


《ぶっ(笑)照れてんじゃん。じゃあ由依ちゃん、楽しかったよ。》


「あっ・・・はい・・・。」














愛輝なりに、海が由依に対して本気かどうか確かめたんだろう…


《今度こそ大切にしろ》という言葉がそれを物語っていた。

それと・・・・・・・・・・・・


『コラッ!』


「痛っ!」

単純というか純粋というか…


『愛輝じゃない奴にもついていくのか?』


「でも、、いい人だったじゃないですか…」


『口答えしないの。』


「私はっ、、、いつも私ばっかり気持ちよくなっちゃうから、海先輩にもと思って…
それでただ、、、、いろいろ教えてもらえたらなって思ったんです。」

俺の為に教えてもらいたいからって、付いていくかよ普通…

『気持ちはわかった。でもダメなものはダメ。』



由依が不満げな顔をするのもわかる。

俺は由依に彼氏がいながら、「彼氏の為」だといって愛輝と同じことを…嫌、もっといろいろしていたんだから。


『チュ、、そんな顔するな。俺だけじゃ不満か?』


「(フルフル…)、、、大好きです」



海のレッスンが始まる…。





to be continued・・・。
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