1.「人類が滅んだ時
果たしてこの星はどうなるのだろうか
人類という文明が滅んだ時
次にこの星を支配する文明はなんだろうか
人類が滅んだ時…
いったい何がそれを記録するのだろうか…
人類が滅んだ時
何が私達の記録を覚えてくれるのだろうか」


2.「廻り廻る世の流れ
旧きモノは死となり
新しきモノは生となる
世は唄であり物語
短くも儚い人の一生
ソレの積み重ね…
永遠の物語…
その物語の中で
私達はどんな役割を
果たすのだろう
正義か悪か
敵か味方か
それさえもわからず
先も見えず…
闇を希望とさえ思い
光を絶望と感じる
不幸が幸せの始まりとなり
幸せは不幸の始まりとなる
世は唄であり物語
面白くも飽きやすく
世にも不思議な物語
奏でる音は生の鼓動と死の嘆き
苦しむ者在れば
至福の者在り
平等で不平等…
それが世である
世は唄であり物語
杯を1杯交わせば友となる
共に歩む事ができれば仲間となる
それが…世である」




「リスカ…ですか?
カッターナイフ等の刃物を用いて
主に前腕を傷つける自傷行為で
略してリスカと言われ
若年層の間でこの行為が多く行われる…
そんなリスカを…今まさに
あなたはしようとしているわけですね
リスカをする理由なんてわかってますよ
だいたいの理由が”ストレス”ですかねぇ
あなたもそうでしょう?
理由はなんです?学校?
行きたくないんですか?
それは残念ですねぇ
学校に行って勉強すれば
この先の未来は明るくなるのに
行きたくのないなら仕方がありません
行かないで下さい
行きたくないなら行かなきゃいい
嫌々やっても伸びはしませんから
まぁそんなことはどうでもいいとして
私が気になるのは
その自傷行為ですかねぇ
はたして学校で何があったのか
いじめですか?
理由はなんであれ自傷はいけませんなぁ
”やめろ!”なんて事は言いませんけど
そんなに自傷したいならしてどうぞ
あなたが決めた事でしょう?
なら誰も止める事はできません
さぁ思いっきりそのカッターナイフで
その細い手首に傷をつけて
そんな浅くじゃダメですよ
もっと深く…
骨を断ち切る勢いで!
その腕を切り落とす勢いで!
もっと傷を付けなさい
じゃないと意味がない
傷の深さはあなたの苦労の深さ
あなたはそんなに浅い苦労だったんですか?
その程度の苦労で…
あなたは自分を捨てるんですか?
弱いですねぇ
実に弱いですよ
そんなに捨てたいなら
はやく捨てて下さい
そうですねぇ
オススメなのは
やはり飛び降りですかねぇ
150mの高さを背中から落ちれば
楽に逝けるかもしれませんね
死にたいんでしょう?
自傷行為をして
自分を捨てようとしてるんだから
だったらはやく死んで下さい
死のうとしてグダグダ生きてるのは
みっともないですよ
まぁ死んだ先にあるのは
今よりも酷い”永遠の孤独”ですなぁ
誰とも話をすることができない
食事も睡眠も趣味も性交も
今までできた事が全てできなくなる
それでいいんですか?
今まで関係を持っていた人達とも
そこで終わりです
新しい出会いすら2度と来ません
あなたたった独りの世界に
何もない”無の時”が訪れる
それでいいんですか?
私だったら
そんなの嫌ですから
何がなんでも生き延びますねぇ
さぁもう1度考えてみなさい
その浅い傷をさらに深くして
2度と戻れなくするか
浅い傷を浅いままにして
ズルズル引きずるか…
2度と傷を付けないと誓い
自分を守り強く生きるか
どうするんです?
どの選択をしても楽にはなれませんよ
あなたは人間です
感情を持っている以上
楽な事なんて1つもありません
生きるも地獄
死ぬも地獄
違うのは独りかどうか…
出来る事が有るか無いか…
さぁ選びなさい
あなたの明日を賭けて」



「ねぇまだ終わらないんですか
動機?なんとなくですよ
いやふざけてなんかないですよ
それよりまだ終わらないんですか
どうせ無罪にはならないんですから
さっさと終わらせてくれませんか
相手の気持ち?知りませんよ
あなた達だって私が何考えてるのか
わかってないんでしょ
だからなんとなくなんですよ
どうせ伝わらないから
最初から何も考えてないんです
それに伝えたとしても
それを理解しようとしないでしょ
だから伝える意味もないんです
さぁ早く終わらせてくださいよ
もう疲れて眠いんで」

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