ようこそ、不死鳥さん

□ようこそ、不審者さん
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「「「「「…………」」」」」










コーヒー片手に何も喋れないこの空気…


一体どうしろってんだ、ったく





すると我らが四姉妹きっての純粋、笑美が口を開いた




















「お兄さんはどこから来たんですか?お姉ちゃんの話だと、朝からここに居たみたいですけど」




















よく切り出せるなー、この重い空気の中で…


自分の妹が末恐ろしいわー…










笑美の純粋さに呆れいていると、やっと男が重い口を開けた



















「俺は…自分の部屋で寝てた筈なんだよい」



「自分の部屋…?けどここはウチの家ですよ?」




















男は私達の目を1人ずつ見たかと思えば、私の目を見て口を開いた




















「……悪いが、ここは何て島だい?」



「島…?」



「日本列島の事?」



「普通ンな聞き方しねぇだろうが。何で"島"の名前を聞いた?」




















男に聞くが、男は重たい溜息を吐くだけで答えやしねぇ


4人揃って首を捻りながら男の反応を見守る





やっと顔を上げたかと思えばその目は何とも悲しそうな色をしていた




















「……グランドライン、知ってるかい?」



「「「「グランドライン??」」」」



「一繋ぎの大秘宝、ワンピースは?」



「「「「????…知らない」」」」



「やっぱりねい…。これで確定だよい」




















いや、何がだよ


さっきから聞いた事もねぇ単語を並べられて困っている私達を置いてけぼりにして勝手に納得する男





何が何やらサッパリだ





















「お前さん達は…俺が異世界から来たって言ったら、信じるかい……?」



「「「「異世界??」」」」



「………ッ」




















異世界…異世界……




















「「「「あー、なるほど」」」」



「!?」



「異世界から来ちまった訳なー、納得」



「それでお兄さん露出高い恰好なのか〜」



「日本語上手なのに金髪だしね」



「異世界すごーい!」




















何とも不思議な話ではあるが…


まぁ、これで全部繋がったな











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