短編
□お前が俺で私が貴方で俺がお前で貴方が私。
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この違和感はなんなのだろうか。
先ほどから身体が、少しばかり重い。
上半身下半身関係なく、身体全体が重いのだ。
あと、なんだ。少しだけ気怠い。
味わったことのない感覚に目を覚ます。
「…………ん」
同時に、隣のアクアも目を覚ました。
「……あ……イグニス、おは――」
「…………なっ」
息を呑む。
なんだこれは、と叫びそうになった。
今起こっている事態を簡潔に説明しよう。
――目の前に"俺"がいる。
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